2010年6月26日土曜日

みんなの党と後藤啓二

 規制緩和と歳出改革、公務員削減と公務員人件費削減を掲げている政党がみんなの党しかないので参院選は悩むつもりはまったくなかった。民主党は実質公務員改革を絶賛後退させ中だし。

 ただ後藤啓二の擁立で困ったことになった。よりにもよって比例。

 警察官僚出身者で弁護士(ただし司法試験は受けてない、いわゆる法官僚資格)天下り先がなかったところを見ると現役時になにかやらかしたのかも、とか想像したりもするけれどとにかくこの人、書く本としゃべる内容がひどい。

 前田雅英さんの少年犯罪論とかはうまくグラフの時期をトリミングしたり、強盗として扱う範囲を広くしたりと数字でうまく騙してやろうという技術があるのですが、この人の本日本の治安は数字的な根拠もあげずに世情の悪化を言い散らかし、世間はこんなに悪くなってますよ警察は悪くないですよといかにも警察OBが喜びそうな内容で、論として実に質が低い。
 統計的に見ると悪化させられてるのは体感治安であって、犯罪そのものはずっと減り続けているんだけど。認知件数が激増したのは警察が発生原票の扱いを遵法的に変えたせいなはずだが、当然そんなところには触れやしません。

 こういう警察社会推進論者がなにか勘違いして政治に打って出てボロ負けして財産をドブに捨てるのは好きにやってくれですが、規制緩和と官の縮小を目指す政党から出られちゃいますと有権者は困ってしまう。

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