2009年3月15日日曜日

51歳、大学教授、居候



西炯子さん新刊。

もともとは少女漫画にあった「さえない私の隣の席に転校生がやってきた」という出会いモチーフ。
これが少年漫画に持ち込まれて「僕の部屋に美少女がやってきた」が少年漫画の伝統になり、ルーツはめぐりめぐっていま、「負け犬35女の家に51歳の大学教授がやってきた」まで進化して来ました。
(※)

緻密なロマンスの組み上げはあいかわらず。
今回ギャグと毒吐き大目です。

今のところの印象としてはちょっと各キャラの言動がパタパタしすぎてて落ち着かない感じ。
でもこの人の漫画って、読んで、読み返して、1ヶ月くらい経って風呂に入っているときに「あ、あのコマでああ考えていたのか」とか急に気付くぐらい、描写の想像させる余地が深いので、とりあえず、続巻を楽しみにしてます。

ふとこんなジョークを思い出した
「好きな女と一緒に暮らすための2段階の方法。1.家に招待される。2.そのまま帰らない」
 
※しかしそれを考えると「独身漫画家でオンラインゲームヲタクの私の部屋に男子中学生(高校生だっけ)があがりこんできた」をリアルでやった新井理恵はどんだけ時代の先を行ってたんだという空恐ろしさがある

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