2008年12月12日金曜日

F/A-18Dのサンディエゴ墜落事故まとめ

・海兵隊の機体である。VMFAT-101シャープシューターズ所属(海兵隊戦闘訓練飛行隊101)。
・もう20年以上使っている機体
・複座だけど乗っていたのはパイロットのみ
・現場はサンディエゴ郊外のUniversity City、インターステート805出口そば
・基地から約2マイル(3.2キロ)
・時刻はほぼ正午
・着艦訓練からの帰途ミラマー基地へのアプローチ中に右エンジンの推力がなくなった
・なんとか不時着させようとしたけど左エンジンも推力停止
・アプローチルート上に高校(University City highschool)があり、それを避けようとしたらしい
・木にぶつかったところでパイロット脱出?
・機体はそのまま在米韓国人家庭に墜落、2軒延焼、4名死亡
・パイロットは高校の林の木に降りて無事、携帯で基地に連絡の後、病院に運ばれる


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・初期ロットを除けばF/A-18系列はエンジンストールやエンジン火災による墜落はほとんどない
・F・A-18は現用戦闘機の中ではもっとも失速させにくい
・F/A-18はF404エンジン片発になっても着陸できるように設計されている
・片方のエンジン破壊がもう片方にダメージを与えた例はあるが、両方のエンジンが同時停止?した例は初めて
・最近経年劣化によるクラックが見つかってチェックが行われていたが、エンジンとは関係なし
・F404はスロットルと空気流の状態を自動で判断してエンジンの状態を即座に変えるようになっている
・エンジンの異常を音声でパイロットに即知らせるシステムがあるが、パイロットはエンジンの火災・破壊を聞いていない

ありうる可能性
1)故障+操縦ミス
基地へのアプローチに入って推力を絞った際に右エンジンに故障発生。
着陸を強行しようとしたが沈下率を見誤って高校に突っ込みそうになる。
超低速のまま機首上げ操舵した結果左エンジンがストールして失火、墜落。

2)エンジン制御系の故障
経年劣化により、エンジンへの空気流量を検知するセンサーが誤作動。
実際と異なった情報が入力されたため、エンジンが次々に動作ミスを起こして失火、墜落。

3)両エンジンが同時に故障
そうとう低確率。

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