2009年2月14日土曜日

珪素系ロボットバトルと物理法則



金属が主流でなく、さまざまな性質を持つ石英を主体とした文明世界での二足歩行機械による戦争漫画です。

アッパーズで劉備が女だったランペイジってマンガかいていた人というと分かる人にはわかる‥‥のだったのだけど、もうブレイクブレイドの人って言って通るようになってしまいましたね。

5巻は戦争らしい戦争が始まってます。
この世界の戦争は基本的にゴウレムという歩行機械の数をそろえて、要所の要塞を攻めつつ、敵主力が出てきたら会戦で決着をつける、というまあちょっと16世紀的雰囲気を持つ戦争になっております。

一応飛び道具はあるものの決定力に欠ける(装甲の厚い部分は貫通できない)ため、最終的には突撃してのゴウレムによる肉弾戦が勝敗を決めます。
が、前述したとおり劇中の文明は石英でほぼ成り立っており、主力兵器たるゴウレムも、靭性やら剛性を引き出して加工した石の組み合わせで出来てる。
当然金属に比べると弾性に欠けるもんですから、こんなものを格闘でがっつんがっつんぶつけ合った日には‥

はい!コクピットとかグッシャグッシャ潰れます!
それはもう東ドイツ車の衝突試験の如く!
美形だろうが爺さんだろうがグシャグシャ潰れて死にます!

スコープドックとかは構造が紙箱のごとくでも自重が軽いから衝突だけではあんまし酷いことにならないんですけどね、なにせでかいし重いもんで。

一方で主人公の乗る黒銀のゴウレムは、どうやらなんらかの先史文明の残した遺物らしく、石英を使えない主人公だけが唯一動かすことができる機体。
特徴として
・とにかくフレームが丈夫(石じゃないからね)
・とにかく出力がでかい(石じゃないからね)
・とにかく駆動系が(ry(石じゃないからね)
ただし石英を作動させる必要がある飛び道具とかは一切使えない。駆動時間も限界がある。
しかも主人公はさして操縦センスに突出しているわけではない。

ではどうするか。

ピーン
「追加重装甲と衝角つけて突っ込ませましょう」

かくして展開される戦場の交通事故!
人間対人間にチャンバラは意味ありますが、ダンプカーに対しては意味が無い!
運動エネルギー万歳!物理的思考万歳!
いやあこんなロボット漫画が読めるとは正直思っていなかった。
物理的に正しすぎるw

さらに良いのは、この男らしすぎる戦法考えたの、ヒロイン。理系インテリ既婚眼鏡王妃NTR。
劉備といい、この作者の作るヒロイン像は楽しすぎる。

ランペイジの方も続きを描かれるようですし、これからが楽しみです。

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