2008年11月30日日曜日

全然ホラーではないが大賞の価値は間違いない

庵堂三兄弟の聖職

死体加工を生業とする家の三兄弟のお話。
気持ち悪ッって本を置いてしまう人が感性としては正しいのかもしれませんけど
わしはなんかね。すごくなじんだ。馴染みすぎだった。w

ちなみにホラー大賞ですけど全然怖く無いです。舞城 王太郎が推理しないのと同じくらい。芥川賞に出てても違和感無いです。ただちょっとラノベっぽいとこはある。

あと荒俣さんが寸評で言っている通り、汚言は余計だったかも。十分ファンキーな素材揃えすぎているんだから、台詞までファンキーにする必要はなかったと思うのね。
でもそんぐらいかな。欠点は。

ちょっと泣いた。
今年最後にいい本に出合えました。

2008年11月28日金曜日

無理なものはやはり無理であった

富士見書房|田中久仁彦画集【龍骨】

確か田中久仁彦の仕事集が出ると聞いたのはかなり前で

・本人の遅筆
・仕事暦の散在っぷり
・交渉相手がファルコムとかホビージャパンとかスクウェアとか

ってあたりで大丈夫なのかこれはと心配していましたが
なんとか今月発行にこぎつけていたようです。
お値段はびっくりの6000円。

なのだが‥
以下Amazonレビューから引用。

今回の画集に収録されているのは、比較的古いものがほとんど

画集の告知では昔の作品から最近の作品まで全てを一挙に載せますといった印象を受けたのですが、内容の半分近くがモノクロ。それも15~6年前の作品がほとんどでした。

しかし、皆さんがすでにコメントされているように、収録作品は古めで、しかも一番最初に目に入ったのは、誌上販売のチラシ。


そう、なんと「もう2冊買え」ってチラシが封入されている画集なんですw

画集【龍骨】の増補版として、ミニ画集【龍骨:碧瑠璃】、【龍骨:紅琥珀】を制作していただけることが決まりました。
【龍骨:碧瑠璃】はアスキー・メディア・ワークス『電撃黒マ王』にて、
【龍骨:紅琥珀】はホビージャパン『キャラの!』にて誌上通販されます。


ああ‥‥ホビージャパンはああいう上層部だから仕方ないとしても‥‥メディアワークスすら丸め込めなかったのか‥‥ま、数年前のメディアワークスならまあ道理も通ったかもしれんが、今は無理デスか。

担当編集の方はさぞや敗北感に打ちひしがれていることでしょう。南無南無。

2008年11月26日水曜日

リングにかけろ2の最終回の件

車田正美といえば最終回が毎回伝説化するというか

・リングにかけろ→完全燃焼
・風魔の小次郎→旗
・男坂→伝説の未刊
・聖矢→もう疲れました
・SILENT KNIGHT翔→NEVER END
・B'T X→

個人的には小次郎の最終章は結構好き。聖剣戦争編が風呂敷広げすぎなんであって。

さて
ゼウス編終わっての
リングにかけろ2の最終回ですが

しょっぱなから作画が疲れきっている上に大急ぎです。
フィニッシュブローに大ゴマ使っている余裕なんてありません。

そして最後、竜童が放つウィニング・ザ・レインボーに対し
麟童が放つ

ジェットアッパー‥

ちょ、ラベンダーですらねぇ‥
そして眠るように力尽きる‥

河合武士‥

あ、あれ?

いやまあ
河合響のエピソードはリンかけ2の前半の大きな柱だったわけだけど
それにしたって

全体的に漂うやる気のなさというか
一瞬でソードマスター麟童が作れてしまいそうな雰囲気といい
また微妙に伝説化してしまった気が致します

2008年11月25日火曜日

国籍法改正がらみで

なんか色々話が出ているけど、そもそも法的に定められた認知の要件には「DNA鑑定は必要ない」し。
血がつながってなくても自分の子として認知できるわけですよ。
自分の子供じゃないとうすうす分かっていてもあえて認知する人だって皆無じゃない。
胎児認知じゃなおさらだ。
(そこが既におかしいという人もいるかもしれないけど同意しかねる)

で、認知が国籍取得の充分条件ということであれば、法的には認知のプロセスを超える制限を国籍取得に差し挟むことはできないことになる。

さらに「厳罰化でカバーできる」って意見はありえない。
厳罰化は短期的には効果があるんだけど、長期的にはバランスを取るだけ。「可能」な犯罪は「可能」さに見合った量までは起きる。

ならばどうすっかというと‥‥結局、運用でカバーするしかないわけだ。
とはいえ審査の厳格化とかしても限界はあるし、担当者の買収だってありうる。

だとすれば一番いいのは認知後から1~2年程度の猶予期間を置き、猶予期間後に再審査で初めて国籍取得とすること、じゃないかな。
認知が国籍の充分条件であっても、親子関係はそうではないので問題はないと思う。
(たとえば養子にするだけでは国籍は変わらない。定住資格は取れるが)
そうすれば認知役・母親・子供の三者を長期間にわたって確保しなければならないので、犯罪に使うにはコストが跳ね上がる。

理想は「一般の国籍売買のコスト<認知国籍取得のコスト」となれば、成功。

2008年11月24日月曜日

産経の福島香織さんが出世?している

北京・官邸趣聞博客(ぺきん・かんていこねたぶろぐ)

平易で分かりやすい文章と誠実な報道姿勢でチベット問題や中国問題で面白い記事を書いていた福島香織さんが、気が付いたら東京に呼び戻されて総理番の記者になっていた。

保守論壇としてはともかく、情報収集装置としての産経を少し見直すきっかけになったのがこの人の記事なので、ちょっと期待。

2008年11月23日日曜日

ココナッツピリオドと言うんだそうだ

知り合いに「山田玲司のスピリッツの連載、知ってる?」と聞いても誰も答えられる人がいなかったのでタイトル紹介。

なんかへんなペンギンが地球温暖化がどうとかとか叫ぶ漫画としか認識していない人が多いと思いますが、あんな笑える漫画はそうありません。

薀蓄部分に関してはある程度そっち方面の知識に詳しくないと笑えませんが、「日露戦争物語」を「漫画という創作活動の崩壊プロセス」として毎週ゲラゲラ笑いながら読んでいた人には非常にお勧めデス。スピリッツはそういう方面は充実してますよねっ

しかしどうせ人間と動物の混在漫画にするんだったら可愛い系狙いのとか出さずに、ワシ(米)とかクマ(露)とかパンダ(中)を出して、地球温暖化の薀蓄語らせながら週変わりの有色人種ヒロインをムシャムシャ食わせればいいのに。
「このまま気温が0.4度上昇すると地球は大変なことになる‥」
「じゃあどうすればいいんですか!」
「それはそれとして小腹がすいたのでそこの柔らかい肉を食うぞ(以下残酷描写)さてなんの話だったかな?」
そのほうが反帝漫画っぽくなっていいと思うんだけど。

2008年11月22日土曜日

九十九の差し押さえの件で:ABLってなに?

(※)ABL(アセット・ベースト・レンディング)  在庫が販売されて売掛金となり、売掛金が回収される過程の「事業のライフサイクル」に着目し、在庫・売掛金を一体として担保取得し、極度枠を設定するスキームを言います。

よーするに不動産でなく動産を担保にする融資なわけですが何がどうなって差し押さえにいったのか。

当社は、平成 20 年8 月28 日、九十九電機に対し、同社の在庫商品等の動産を担保として、貸付を行いました。その後、九十九電機は、平成20 年10 月30 日に民事再生手続開始の申立てを行いました。同社との契約によれば、この申立てにより、同社は、担保物である在庫商品等を販売する権限を失うものとされていました。

しかし、九十九電機は、その後も、当社の了解のないまま、在庫商品等の販売を事実上継続し、その結果、当社の担保物は大幅に毀損されました。また、当社からの再三の申入れにもかかわらず、かかる状況は改善されず、当社から提示した返済計画案についても、九十九電機からは応諾できないとの回答があるにとどまりました。

当社としては、以上の状況を踏まえ、このままでは当社の担保物の毀損が一層進む危険性があることから、担保物の保全を図るために、やむを得ず、仮処分の申立てを行い、裁判所の仮処分命令に基づいてその執行を実施し、担保物を執行官の保管(現時点で当社が処分するものではありません)に委ねることにしたものです。
2008年11月21日 NECリース株式会社 以 上


再生手続きの時点で勝手に売っちゃ駄目よ、の契約内容が謎だけど、普通に潰れた場合に債権者が押し寄せる前に会社の財産差し押さえに行くのと理屈としてはそう変わらないわけか。

で、その筋のスレではageさんがNEC(リース)は悪くない、当然のことをしているだけだと連呼。

確かにその通りなんだろうけど
そもそもこのスキームでは企業は再生できないし、
 貸手もリスクに見合った担保が取れない欠陥商品なのではないか?


という、いったい誰得な疑問はぬぐえない。

はっきり言ってしまえば、
「ユーザーからすればまだ営業を続けるつもりの九十九が潰れるのは望ましくないんだよ」
に集約される。特に地方都市の自作ユーザーとか。
(あとはまあ日本特有の感情として「借金取り立てる奴は悪者」っつーのもある。)

そんなわけでNECは九十九にトドメをさしたブランドとして記憶されることになった。
とはいえ、趣味のパソコンユーザーがNEC製品を買うって選択肢はもうすでにありえないので、ここでNECというパソコンブランドが地に落ちたところで大勢に影響はない気はする。
すでに他社の価格にも性能にも追従できてないし。
パソコン事業からの撤退は2年以内とみた。

FF11の思い出

FF11の思い出といえば会社の以前いた後輩がはまっていて毎日のように「こんなすごいのが実装された」「こんなすごい戦闘がある」とかさも最先端のような顔をして報告してくるのでニコニコとそりゃーすごいと感心面していたのですが心の中では「ああはいはいまたEQとWoWのパクリ仕様追加ね」と冷たいレスを返していたので‥はいすいません実はやってません。

でもねやっぱアクティブにプレイしている人にとってはその世界は唯一無二の世界なわけでパクリ元とか知りたくもねーし知ってもどーうなるもんでもないしEQとWoWだってパクリ合い凄いもんだしそもそもゲーム内要素におけるオリジナルってなによ?とか
あーでもキャンプ問題とパーティ募集問題だけは他ゲーパクッたほうがみんなが幸せになれたと思う。

ただFF11の同人とかアンソロジーとか見ていると、いまだに世界観で遊ぼう、という方面のコンテンツ消費がしっかりあることには驚かされる。
受け手側の需要があるってことか。

2008年11月21日金曜日

母子家庭貧困

実際どうなんだろうね。

2006 年版OECD 対日経済審査報告書においても[6]「日本では無職のひとり親よりも就労中のひとり親における貧困率のほうが高い」



母子家庭の場合、働いていたほうが困窮しやすい。らしい。うへえ。
(ちなみに父子家庭だと手当てそのものがない)

なんで急にそういう話かというと、ちょっと知り合いにそういう人がいて、色々といかに大変かと語って下さったわけなんですが。

ただ

・自転車で15分のところに親が住んでいる(同居しろ)
・趣味はパチンコ(まずそれやめろ)
・別れた夫には会いたくないので養育費を徴収してない(そこからまず取れ)
・外食中心、自炊はしない(駄目だろ)
・子供服は新品でなきゃ駄目(お古が世の中いくらでもあるわーっ)

とか、話聞いてて突っ込みたくなるところが山のようにあったのも事実で‥まあいろんな事情があるんだろうけどね。

ふと思ったんだけど母子家庭のグループホームとか作るといいのかも。介護施設の住み込みとかでも可。

2008年11月19日水曜日

胸に抜き手で大穴が空いたら生存フラグ

今回の金剛番長でタイトルの法則は確立された気がする

「死骸が手しか見つからなかったら義手生存フラグ」
「敵もろとも自爆して死骸が見つからなかったら生存フラグ」

ダレン・シャンそろそろ終わるね。
絵にしてみるとけっこうえぐいとこ多い話ではあった。

2008年11月18日火曜日

結構すごい時代になったね

元厚生次官夫婦、さいたま市の自宅で殺害

まあびっくりしたのは事件そのものじゃなくてね。
このニュースの映像と、記事と、Googleマップがあれば、事件現場を素人でも一瞬で知ることができること。

結構怖いことではあるよね。
住所伏せていても、マスコミが玄関先の映像を流しさえすれば、自宅がどこなのか一般市民にも簡単に分かっちゃう。

たぶんこの先数年、公務員・元公務員の襲撃死・不可解な死・自殺は続くと思う。
マスコミがそういう展開を期待して玄関先映像を流すことも増えそうな気もする。

2008年11月17日月曜日

サトウナンキという人

読み逃してたんだが、「メガネ×パルフェ!」がamazonで届いたんで読んでみる。

あー。
どういう話を作る人なんか、ってのが一番わかりやすいね、これ読むと。
たぶんサトウナンキ名義を切り離したちょっと後くらいだと思うんだけど。

どうでもいいがホリさんがツボすぎる
メガネでロングウェーブで人当たりよくて性悪で。
ああ言葉で臓腑をえぐられてぇ(病気だ)

予言しとくと、数年以内にキヅキアキラ作品は映像化のオファーがあると思う。
もう来てるかもしれんけど。
でもどれが‥ってーと難しいなw

2008年11月16日日曜日

田原総一郎が田母神の件でなんかヌルイこと言ってる

「田母神論文」問題の本質は “決起”の危険性

それはさておき、94人もの自衛隊員が政府見解に真っ向から反撃する論文を書いたことは、組織的決起だと僕は見ている。これは言論クーデターだ。


なんつーか日本を代表する(ということになっている)ジャーナリストでも、自衛隊の現状についてこんな認識レベルってのはやっぱ日本のマスコミの軍事オンチはいくところまで行っていると思う。

ある程度軍事詳しくなって自衛隊の人とかと話もすると、
陸自:土方。駐屯地公務員。
海自:硬直艦隊。
空自:平時空軍。
ってなぐあいに実態を知るようになる(そして兵力以外の部分での危機感を覚える)のだけど、それより遥か手前の部分で止まっているわけですよ。

論文の内容は飲み屋の与太レベルなわけで言及の要はないわけだが、問題は、現役軍人がその程度のお粗末な歴史・軍事認識を「持てる環境」に空自がある、ことの方であってそっちのが深刻。

毎日のコラムが的確。訊く相手が石破さんと秦さんだもんな。
<前航空幕僚長>憲法改正論にまで踏み込む「田母神論文」の危うさ(1) 無視された5月の「警告」
前空幕長論文問題(その1) 元首相の名挙げ抵抗 辞職巡り押し問答

騒動は10月31日午後3時過ぎから始まった。定例記者会見を終えた田母神氏は、防衛省A棟11階の大臣室や次官室を訪ね、受賞論文を配り歩いた。同じころ、防衛省記者室にニュースリリースと論文が配られた。
 「賞金300万円取ったんです」。田母神氏は増田好平事務次官に胸を張ったという。



うわあなんかデジャブな光景‥
60過ぎても元気な老人を下手に放っておくと大抵ろくなことをしないといういい例すぎる。

ちょっといい話として、退職手当法改正案が準備中らしい。公務員が懲戒免職なら退職金なし。

2008年11月13日木曜日

陳水扁はなぜ支持を失ったのか

陳水扁の政権運営

ここが分かりやすかった。
逮捕自体は寝耳に水だったんだろうけど、アメリカからのゴーサインは出ていたくさいな。
中国の動きはあんましなし。というかタイミングはアメリカの選挙後が主で、中国の方を見てのタイミングではないね。

ただ問題は‥台湾の景気後退がこれでますます加速するってことで‥

2008年11月12日水曜日

シンシア9巻のおまけまんががひどい件について

もちろんいい意味でな!

いやもういろんなマンガ読んできたけど今回のこのシンシア最終巻の巻末おまけまんがはひどかったw
ゲタゲタ笑い転げた。

という話をして知り合いに見せたら微妙な目でみられた。
あれ?w

しかしまあシンシアの最終回とかんなぎの最終回(もうすぐ?)でREXも最初の黄金期が終わる気がするねい。
いくつか半年以内に終わりそうなのもあるし。
しかしネームチェックの甘い連載増えたね‥編集さん仕事しようよ。

2008年11月11日火曜日

臭いの強いものと一緒に保管しないでください

日清CUPNOODLE

そうきたかw

例の日清「カップヌードル」を食べた女性、嘔吐。パラジクロロベンゼン検出…神奈川

コレ絡みで結局日清側に問題はなく、老女の保管がまずかったと。

つかね、年寄りの食物感覚、危険。
うちの無くなった祖母とかも、冷凍庫の中に一年前のサバとか、納戸の中に数年前のソバとか、普通に保存していたもの。
カンパンとか、保存食は何十年でも保存できる気でいるしね!凍らせておけば大丈夫だと思ってるし!

2008年11月10日月曜日

コンデンサはんだづけ

ジャンク液晶 修理。

ちょっと数日休みが取れたので(といっても4日で、そのうち2日はなんだかんだ出勤している)懸案だったジャンク液晶の修理をしてみた。
というより駄目元で挑戦してみた。

いかれてたのはロジテックのLCM-T158A/Sという15インチモニタ。
引っ越してからだから‥‥1年前に、中野のジャンクワールドで¥9000で購入。
保障が1週間だったんだけど見事に2週間目から調子悪くなったw

症状は、電源入れてしばらく温まらないととちゃんと映らないというもの。
だんだん暖めようがなにしようが運しだいで映らなくなり、夏ごろから完全に死亡。

電解コンデンサの大量死 テンプレサイト

で、あちこちで調べるに、どうもこれは一時期出回った粗悪コンデンサのせいらしいということで、秋葉原秋月で470uFのを買ってくる。10個まとめて150円。

半田ゴテ握るのなんて学生以来なのでドキドキでしたが、自分でもびっくりするぐらいきれいに盛れた。

ドキドキしながら電源投入しましたが無事にきれいに映りました。やた。
これでもう1年は戦える。
そしてHDモニタの値下がりが待てる。

しかしこの液晶よりはるか以前に買ったMITSUBISHIのRDT-141はいまだに平気で映ってるんだよな‥色味悪いので5台目専用になっているけど。
当時はまだ価格下がる前だから、奢った部品使ってたのかもしれぬ。

2008年11月9日日曜日

goodアフタヌーン

新創刊。
good!アフタヌーン|講談社コミックプラス

まーだ雑誌の色はぜんぜん見えてきませんが
なんか
四季賞本まとめて読んでいるような感覚が‥

太田モアレさんよさげ。
あとめがねの少女まんが(作者名覚えろ)。

あとは美少女吐瀉まんがよかったwあいかわらずだねこの人はw

追記。
今回、吉田基已、すげい。
またいつもみたいな少女愛と自己愛と自己嫌悪の三段反射ミラーなのを描いてるだけかと思ったら、完全にやられた。これ一本で元は取れたわ。

2008年11月8日土曜日

ソリッドファイターと、東京トイボックス

『ソリッドファイター[完全版]』アニメイトにて販売

アニメイトで販売が始まったので買ってきたわけです、ソリッドファイター。
いやあわかってはいたのですが厚い厚いw

とりあえず1巻の分まで読了。

感想の前にちょっと引き合いに出すのは東京トイボックスの話。
モーニングの連載だったから読んだことある人は多いはず、の漫画。
(現在「大東京トイボックス」はバーズ連載)

大手ソフトハウスからドロップアウトした零細ゲームソフトハウスを舞台にした大人になりきれない30代どもの野望未満ロマンス未満サクセス未満ストーリー。

面白いには面白かった。
周囲の評価も高かったし、ケンタとはまた別の色があってよかった。

のだけれども、諸手をあげて全肯定する気にならなかった。

なんでかっていうと、楽屋ネタだから。

まあアクワイア乙は置いとくとしても、ゲームの面白さをどうするかと考えているところに、こっちでは楽屋ネタ面白くできてますよ、というフリは危険領域だったのだな。
認めがたかったのだ。
それを認め始めてしまうといきつくところはガガガガなわけで(それはいいすぎだ)

で、戻ってソリッドファイター。

これの凄いのは、ゲーム小説であり、ゲーマー小説であり、ゲームメーカー小説であり、ジュブナイルであり、ゲームシステム小説でもあり、そのすべての点でちゃんと面白いということで。(なんだよ最後の)
当時「ぎゃー先をこされた先をこされた」と床のたうちまわったもんな。ドロップアウトしたらやることリストが一個潰れてしまったのだ。

しかしなんで続刊出なかったんだろうね。編集者が無能なのか実際売れなかったのか。

そんなわけでソリッドファイター。
対戦格闘で負け続けて強くなりたいと呟いたことのある奴、百時間の情熱をつぎ込んだゲームデータを他プレイヤーに潰されて殺意を人に抱いたことのある奴、会社の机でデバッグしながら幾晩も力尽きたことのある奴、突然発生した予期せぬバグでチームみんなで笑い転げたことのある奴、これらに当てはまる人、全部に当てはまっちゃう人(わしだ)、お勧めです。

さて続き読も。



2008年11月7日金曜日

いま雨降ってる?

職場が地下にあるもんで、昼休みとか有休みとか深夜休みにはタイトルのような呼びかけが飛び交うわけですが

東京アメッシュ

いつもお世話になってます。

気象庁のページでは「雲の様子」とか「1時間の降水量」とかはわかっても、「今雨がこの場所に降っているかどうか」はわからんのよね。
すごいぜ東京都下水道局。

もともとは管理用に収集しているデータだったんだろうけど、これをちゃんとページの形にして公開しようと考えた人は偉いと思うのよ。

2008年11月5日水曜日

混ざっても黒なの?

米大統領にオバマ氏、黒人で初…民主8年ぶりに政権奪回

ミルクコーヒーはコーヒーか乳飲料か。
ハーフだとコーヒー扱いだというのはよくわかった。

2008年11月4日火曜日

カツカレー

最近都内に何軒か、カツカレーが売りのカレーチェーン店が増えてきたように思う。

バレーカレー
ゴーゴーカレー

まあ安いし量もそれなりなんだけど‥‥

なんでどっちもデフォルトでカツにソースがかかってますか!

私は清く正しい「カレーにソースをかけるのは邪宗門の行いこれをゆるすべからず」派なのでとても許容できたものではない。
そもそもカツは芥子で食うべきなのです。居酒屋でカツが出てきた瞬間にソースまみれにする奴は死後阿鼻叫喚地獄で美味しく食べられるといいよ!

そりゃ名古屋の人はカツ見るとソース樽に突っ込んじゃうし、宮崎の人はカツは甘辛いものに分類しちゃう変態だし、大阪の人は味にこだわるようなふりをして舌がジャンクフード基準だし、意外とカツをカツのまま食べる文化って孤高なのかもしれぬ。侵略される側なのかもしれぬ。

ま、どっちのお店も注文時に「カツにソースはかけないで」と頼めるようなので、一安心。
文化は守られた。

2008年11月3日月曜日

Travian 始めてみた


ブラウザゲーは昔人狼で泣きながら引退してからタワーディフェンスくらいしかやってなかったんだが、出入りのMMOがソロオンラインと化してきてたのでちょっとやってみてる。

トラビアン - ブラウザーゲーム - ローマン、ガウル、チュートン

簡単に言ってしまうと数千人のユーザーで同時にやるカタン。
だいぶ違うような気もするが。麦と鉄は勝利なんですよ。
一桁世紀のヨーロッパっぽい部族同士による相互略奪ゲームです。

んー。これ建築計画がめんどいのう。
めんどい。

と、つい作ってしまったのが画像のスプレッドシート。
正直、大人気ない。
ゲームなんだから普通にやりゃあいいじゃんねぇ。

2008年11月2日日曜日

原丈人さんの本

以前、経済の話をする人に軍事系のスレで遭遇したりしていたんだが
「○○が○○でないのは明らか、いまさらそれと違うことを言うのは経済がわかってない証拠」(○○にはリフレとか財政出動とかいろいろ入る)
ってのがもうテンプレートでして、なんか怪しげな学派の精神分析学とか社会心理学とかと言う事がまったく変わらないのにびっくりしたことがある。
経済ってもっと実証を積み重ねていくものだと思っていたけど、今ではブラックボックスを扱う系の学問とあんまりかわらないんだ、と知ってびっくりした覚えがある。

まあそんなわけであんまり経済の話を声高にする人の本とかとはちょっと距離を置いていたんだけど、先日買った原丈人さんの本は面白かった、というかわかりやすかった。

ただなにか「未来を語る人」って、聞き手に本能的に「だまされているんじゃないか」という警戒感を抱かせてしまっていかんね。
人たらしの雰囲気がある。

2008年11月1日土曜日

ワタシハ愛サレナイカモシレナイ

二宮ひかるがレディス系でなくてヤングアニマルでデビューしたのは青年漫画界にとって非常に重要なことだったと思う。

と、まあ振りかぶるだけ振りかぶっておいて放置して、今月の「シュガーはお年頃」主人公が「自分がなぜ娼婦になりたいと思ったのか」を思い出すあたりで、何とはなしに感じたデジャヴの思い出話。

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昔女の子の知り合いと話してて、まあその子が非常に毒舌というかボーダーで攻撃的な子だったのだけど、なんでそんなに尖ってるの、と聞くに、自分には周囲に攻撃的になっていいだけの理由がある、と彼女はのたまうのね。

「だってアタシは昔から周囲の望む振る舞いを演じさせられてきたんだもん!」

だけどまあ傍から見るとその子ほど傍若無人に周囲に毒を吐き散らしている子もいなかったわけで、なにそれ具体的に何をさせられてきたのかと尋ねるに、女の子がいわゆる女の子らしくしなきゃならなかった、そのことが非常に苦痛だったと。

でも誰が強制したの?と聞くと
「みんながよ」
と言う。

みんなって誰?と聞いてもはっきりしない。親も家族も特に何か躾けたわけではないようだし(でなきゃそこまで毒吐きの性格にならない)一体何がそういう強制をしたの?

「そういう空気があるの!」

ああ・・。
わからないなりになんとなく理解したのは、女の子には「○○してないと愛されない」という抑圧の空気がずーっと存在するらしい、ってこと。

彼女ほどの世の中「キライ」まみれの人格でもそこまでの圧迫を感じていたと言うのは、よほど根深いものなのか。
それがどこから沸いてくるもののなのか、ホルモンの悪戯なのかボーヴォワールよろしく後付けなのか。

んでそのコンプレックスが消え去るときが、少女がオバサンになるときなのではないか、と。

天気