2008年11月8日土曜日

ソリッドファイターと、東京トイボックス

『ソリッドファイター[完全版]』アニメイトにて販売

アニメイトで販売が始まったので買ってきたわけです、ソリッドファイター。
いやあわかってはいたのですが厚い厚いw

とりあえず1巻の分まで読了。

感想の前にちょっと引き合いに出すのは東京トイボックスの話。
モーニングの連載だったから読んだことある人は多いはず、の漫画。
(現在「大東京トイボックス」はバーズ連載)

大手ソフトハウスからドロップアウトした零細ゲームソフトハウスを舞台にした大人になりきれない30代どもの野望未満ロマンス未満サクセス未満ストーリー。

面白いには面白かった。
周囲の評価も高かったし、ケンタとはまた別の色があってよかった。

のだけれども、諸手をあげて全肯定する気にならなかった。

なんでかっていうと、楽屋ネタだから。

まあアクワイア乙は置いとくとしても、ゲームの面白さをどうするかと考えているところに、こっちでは楽屋ネタ面白くできてますよ、というフリは危険領域だったのだな。
認めがたかったのだ。
それを認め始めてしまうといきつくところはガガガガなわけで(それはいいすぎだ)

で、戻ってソリッドファイター。

これの凄いのは、ゲーム小説であり、ゲーマー小説であり、ゲームメーカー小説であり、ジュブナイルであり、ゲームシステム小説でもあり、そのすべての点でちゃんと面白いということで。(なんだよ最後の)
当時「ぎゃー先をこされた先をこされた」と床のたうちまわったもんな。ドロップアウトしたらやることリストが一個潰れてしまったのだ。

しかしなんで続刊出なかったんだろうね。編集者が無能なのか実際売れなかったのか。

そんなわけでソリッドファイター。
対戦格闘で負け続けて強くなりたいと呟いたことのある奴、百時間の情熱をつぎ込んだゲームデータを他プレイヤーに潰されて殺意を人に抱いたことのある奴、会社の机でデバッグしながら幾晩も力尽きたことのある奴、突然発生した予期せぬバグでチームみんなで笑い転げたことのある奴、これらに当てはまる人、全部に当てはまっちゃう人(わしだ)、お勧めです。

さて続き読も。



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