2008年9月12日金曜日

ニューズウィークがPADを叩いているので

なんとなく構造がわかりやすくなった

タイ下院、欠席相次ぎ首相選出を延期へ

NW誌の見方にはこれが近い
タイ:政情不安 タクシン派VS反タクシン派、あくなき権力闘争

その前段階

タイ:軍がクーデター、タクシン政権崩壊、暫定首相により民主化の道筋



タクシンは通貨危機後の経済悪化を内需拡大と外資の導入で乗り切り、経済成長を遂げたわけだけれども、一方で既得権益を脅かされた守旧派がなりふり構わぬ反撃に出ていると。
ただこれは一面的なものの見方でしかない。

ニューズウィークの記事だととにかく市場の自由化グローバル化に反対するのは全部悪い奴ら扱いなのだけど(まあニューズウィークだし)、タイの経済層には通貨危機で食い荒らされた悪夢がまだ記憶に残っているはず。
とするとこんな感じか。

与党支持:地方農民層、華人、成金、新経済インテリ
野党支持:軍、公務員、旧貴族、宗教関係者、地主、旧経済インテリ

与党支持者とPADのデモ同士がぶつかりあって、一瞬で与党側が蹴散らされているところをみると、根っからの与党支持者ってのはさほど勢いをもっていない(まあ連立与党だしね)。つまり支持されているのは政策であって政治家ではないというころか。

実際には汚職や脱税、選挙違反が直接の引き金になっているというところを意外とどこも報道しない。
王室への不敬ってのも理由の一つってのがタイらしいところなんだろうけども。
単純な政策への不満だけじゃあれだけのデモは動員できないよな

0 件のコメント:

天気